31歳、薬剤師。自分の弱さとの闘い。
今回の子は合コンで連絡先を交換。
その際にかなり深い恋愛の話をしており、お互いに食いつきは高い状態でアポに臨む。
雰囲気のいいバーでワインを飲みつつ会話。
横並び、薄暗い照明が男女の空気感を醸成してくれる。
話も自然と盛り上がり、幼少期の話やお互いの恋愛トークも弾む。
距離感も自然に近づき、いい感じの空気が流れる。
確実にものにしたいため、2軒目を挟むことに。
バーを決めていたがいっぱいで入れず。
隣の大衆居酒屋へ。
向かい合わせの席、騒がしい周り。
雰囲気づくりがうまくいかない。
退店して手をつなぐ。スムーズで肩を寄せてくる。
いい感じの雰囲気。
「さっきタイプの話したじゃん?俺○○ちゃんすごくかわいいなって思ってるし、一緒にいて心地いいなって思ってるんだよね。」
得意の口説き文句を吐き出す。
あとはホテルに行こう。二人でゆっくりできるところで話そう。
そう伝えるだけで十分なはず。
すでに次回の約束も取り付けており、相手のやり捨て不安もぬぐえている。状況は完全に整っている。
にもかかわらず、それが言えなかった。
相手を失いたくないという気持ちが打診を鈍らせた。
チャンスを逃すなとあれほど肝に銘じていたのに。
相手に好意を抱けば抱くほど、打診の恐怖感は増す。
それを乗り越えられるのが強い男、いい男だ。
今回は自分の弱さに負けてしまった一戦だった。
ついでに。
今回のアポでは途中で次回の昼アポを提案した。
これは体目的じゃないことが伝わるし、相手の不安を軽減するうえでかなり有効。
今後も使っていく。